【主任司祭より】明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。 

新しい年が始まりました。この年が皆さん一人一人にとって恵み多い年でありますように心からお祈りいたします。

世界各地で勃発する紛争、拡大する貧困、そして深刻化する環境問題などは私たちを不安に陥れます。そういうなか、平和を求めるとは、神の存在を認めるということにほかなりません。なぜなら、平和とは神そのものであり、戦争は神のみ旨ではなく、暴力という悪に対して悪をもって返すものだからです。真の平和を求めるさまざまな宗教、宗派は、誰もが平安な日々を送り、共に生きる社会のなかで認め合い、受け入れ合うような人間の平和教育を推進しなければなりません。

私たちはイエスご自身が教えてくださった父への祈りを日々唱えます。ミサのたびに繰り返すこの祈りとは、神が自らこの世界を完成してくださるという私たちの確信であり、現実の社会を変革するという神からの呼びかけです。しかしこの呼びかけは、私たちの協力なしには実現されません。福音の魅力とは、この世界に満ちる恐怖や暴力に押しつぶされていく人間の孤独を理解、共感し、神に向かって共に歩んでいこうとするキリストを通して、神の限りない愛、優しさを実感できることです。そこから私たちは、最初から互いに支え合う関係にあり、信仰によって生きることを呼びかけられているということに気づくことができるのです。

今日から始まる新たな年、民族、文化、宗教、国家の違いを超えて、人々が互いに手を携え、真の平和の実現に向かって歩むことができるよう、心より願っております。

2023年1月1日
ポウォムスキ・スタニスワヴ

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